多くの会社が,定年60歳だと思いますが,定年後も様々なことが起きるようです。
私は,57歳で早期退職しましたが,来年で60歳になります。もし,60歳まで働いていたら,どんな人生が待っていたのだろうかと,ふと思ってしまします。たぶん,再雇用を選択し,65歳まで働いていたでしょう。
しかし,実際は,セミリタイア いやアーリーリタイア。何がこれほど,人生を変えたのだろうかと思う日々です。
そんな中,先日,雑誌THE21で,面白い記事を拝見しました。
「男らしさの呪縛」という記事で,「生涯現役でなければならない」と考え,定年後も懸命に生きたある男性の話です。
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定年後誤算の実例
Aさんは,あるメーカの経営企画部長まで勤めたエリートサラリーマンでした。
55歳の役職定年時に,転職など今後の人生を考えましたが,大学生と高校生の子供二人の教育費を考え,会社を辞めずに働きました。
60歳で定年となり,定年後は,会社の再雇用制度を利用して,嘱託職員として働きました。しかし,収入は,半分に下がり,また,補佐的な作業しか任せてもらえず,かつての部下から顎で使われることに耐えきれず,再雇用は2年で終了しました。
そして,経営コンサルタントとして,起業することを決心しました。
そこで,起業セミナーを受講しましたが,そこで,出会った男性から,未公開株の購入の話を持ち掛けられ,300万円だまし取られてしまいました。
そして,起業のための資金集めや詐欺被害のことなどを家族ほか誰にも相談できずに追い込まれ,ついにはパニック障害を発症しました。
65歳になった現在は,パニック障害も回復し,就職活動を行っているが,いまだに再就職先は見つかっていないようです。
Aさんは,定年後の人生を振り返り,以下のように語っています。
「50歳前後から定年後の仕事については考えてきたつもりでしたが,こんな落とし穴にはまるとは思ってもいなかった。ずっと,現役で頑張り続けなければ,という焦りが失敗につながったのかもしれません。」
「70歳まで働ける時代になっても,会社の中も外も定年後雇用は難しい。家族や近所の手前もあり,家でゴロゴロしているわけにはいかないのです。何のために働こうとしているのか,わからなくなっています。」
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実例からわかったこと
Aさんの定年後の誤算は,いろいろと考えさせられました。
Aさんの定年後誤算から私なりにわかったことを,以下にまとめます。
焦らない
Aさんも語っていますが,やはり,焦ってはいけないと思います。
特に,起業など,今まで経験してきてないことに,挑戦する際には,注意するべきだと思います。
焦らずに起業を検討していれば,詐欺話でだまし取られることは,なかったと思いますし,追い込まれることはなかったと思います。
私も,退職した頃は,転職活動でうまくいかず,大分,焦っていました。しかし,落ち着いて,今後の体調のことや生活を考えて,セミリタイアの道もあることに気づきました。
セミリタイアの道が正しい選択かどうかわかりませんが,焦らず,落ち着いて選択できたので,よかったのではないかと思っています。
プライドを捨てる
Aさんは経営企画部長まで勤めたエリートでしたので,それなりのプライドがあったと思います。
結局,そのプライドのために,再雇用の仕事や待遇に満足できず,起業へと駆り立てと思います。
定年時に現役時代のプライドを捨てていれば,定年後の身の振り方でも,焦らずに,判断ができ,人生は変わったものになったと思います。
しかし,私もそうでしたが,簡単には,プライドは捨てきれません。時間をかけて,現状を把握する必要があると思います。
人生を楽しむ気持ちをもつ
Aさんの言葉から,何か「人生を楽しむ」という気持ちがないとように思いました。
「働かなきゃいけない」という意識が非常に強いように思えます。
「働く」よりも,「楽しむ」という意識に傾ければ,違った人生になったと思います。
50歳代から以降の仕事は,働く目的も,年齢に従って,変化していきます。特に,定年後は大きく変わると思います。
「人生を楽しむ」という視点で,働くことの目的を考えてはいかがでしょうか?
皆様は,どのように思われたでしょうか?
定年後誤算にならないような人生を歩みたいものです。
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