役職定年,定年退職と,50代,60代になると「定年」という言葉を耳にする機会が増えると思いますが,「こころの定年」を聞いたことはありますか?
「ここの定年」は,過去プログ「50代の皆様 「黄金の15年」に向けての準備をしてはいかがでしょうか?」で紹介した楠木新氏が作られた造語です。
楠木氏は,「黄金の15年」とか,定年後の人生にかかわることをうまく表現なさる方ですね。
さて,この「こころの定年」は,実際の定年退職より10年から20年早い段階で,気持ちのうえで働く意味を失ってしまう状態を意味します。
40代から50代の方々に当てはまると思います。
そして,多くの方が,
「誰の役にたっているのかわからない」
「自分はこのまま時間を過ごして良いのか」
といった悩みを抱えていらっしゃるようです。
私も,50代前半で,上記のようなような悩みがありましたが,仕事の技量を上げることで直接成果が上がり,成長につながるという20代,30代の人生の前半戦から,40代,50代は,周囲の評価や出世は必ずしも人生の幸福に合致しないことを気づき始める人生の後半戦への切り替えのタイミングで,気持ちの切り替えがうまくいかずに心の葛藤が起きていると思います。
そして,人によっては,メンタル不調に陥る方もいらっしゃるようです。
実は,40代後半で,楠木氏もうつ状態になり,会社を休職した経験があるようです。
今回は,「こころの定年」について,楠木氏が書かれた雑誌THE21に記載された記事「ミドルの心のモヤモヤを解消する「二つの顔」の作り方」をもとに,ご紹介します。
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心のモヤモヤを解消するには
もう一つの顔をもつ
会社以外に,自分の居場所を見つけることが大切です。
もう一つの顔をもつことは,二つの視点をもつことになるため,本業と相乗効果を持つ上に,「この組織ではもう働けない」と思っていた会社に対して,こんな良い居場所はないと感じられるといった効果をもたらすようです。
そこで,大切なことは,自分にあったことを取り組むこと,間違っても,収入が多いとか,周囲への対面上,よく見えるといった外部の評価で選んではいけいと思います。
商売感覚を磨く
長く会社員として働いていると,自分の得意技やスキルは磨かれますが,社会の要請。ニーズを読む力が不足しがちです。
「自分は何をすれば他の人の役に立つのか」「自分をどこに持っていけば売れるのか」を常日頃から考えることが必要になります。
自分のスキルでいかに売り込むかを考えることが大切ですね。
自ら行動する
「もっと研鑽してから」とか「もう少し力をつけてから」と言って,躊躇せずに,まず自分で行動して,そこで,感じた疑問や課題や失敗を宿題として受け取り,それを解決していくことが,有効な策なようです。
とりあえずやってみるという精神が大切です
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今,振り返ってみて
私も,50代前半で,「こころの定年」の状態だったと思います。
会社での出世もこれ以上望めない中,仕事内容もつまらない業務に変わり,仕事での成長も感じられなくなり,かなりメンタル的に堪えました。
しかしながら,当時は,副業は会社でも厳禁でしたので,副業等で,もう一つの顔をつくるといった活動をしていませんでした。
そして,数年後,体調もメンタルも不調になり,長期休職,そして退職となりました。
私は,「こころの定年」をうまく乗り越えられなかった50代の一人だと思います。
なにか,一つでもいいので,仕事以外の好きなこと,楽しいと思うことをやっていれば,変わっていたのではないかと思います。
それは,興味があることであれば,なんでもいいと思います。
すると,自然に,ネットワークも広がり,いろいろな方々とも知り合え,もう一つの顔が出来たのではないかと思います。
もし,もう一つの顔があれば,心身が不調にならなかったと思いますし,また退職後の人生でも,より前向きな人生になったと思います。
もう一つの顔を作ることは,本当に大切なことですね。
そして,何よりも,もう一つの顔をつくるために,自ら行動することが大切ですね。
50代の皆様,私のようにならないように,「こころの定年」を上手に乗り切ってくださいね。
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