「黄金の15年」を御存じでしょうか?
これは、楠木新氏が著書「定年後」(中公新書)で名付けた、60歳から74歳までの期間です。この期間を黄金と名付けた理由は、人生で自分のやりたいことに取り組める最後のチャンスだからだそうです。
退職後、会社中心の毎日から解放されますが、一方で、このギャップの大きさに戸惑い、定年後の生きがいや居場所を見つけられずにいる方が、多いようです。
実は、私も、そのうちの一人です。退職後の生活に向けての準備もせず、病気のため慌ただしく早期退職し、今後、人生をどう歩もうかと悩みながらの1年6か月の日々でした。
そんな中、出会った1冊の本「定年後」から、充実した「黄金の15年」にするために、どういった準備をすればいいかを教えてもらいました。
そこで、今回は、「黄金の15年」はどういった期間であり、また、その期間を充実した期間にするために必要な準備について、記載したいと思います。
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「黄金の15年」とは
現役時代の役職は関係なく、過去の人生を一変できる。
ある企業の研修で、「60歳以降の自分」はどうありたいかという討議をグループで行った際に、高校を卒業して地元の工場に働いている社員たちは、積極的に発言する一方、本社の部長職以上の役職者はほとんど語れなかったようです。このように、役職の高い方々は、会社の仕事に比重を置きすぎて、60歳以降の姿を見えてない方が多いようです。
ですから、60歳以降の人生は、現役時代の役職など一切かかわりもなく、中高年になっても不遇な会社人生を送った人でも、輝かしい「黄金の15年」を迎え、過去の人生を一変することができます。
自由な時間は6万時間
60歳以降、睡眠、食事、入浴などの生活時間を除くと、自分の自由になる時間は、1日11時間程度になります。
すると、「黄金の15年」での自由な時間は、
11時間 × 365日 × 15年= 60225時間 となります。
ちなみに、2016年の年間の総労働時間は、1783時間ですから、黄金の15年の自由な時間は、約34年間の労働時間に相当します。
私は、33年間勤めましたので、私が入社してから、退職するまでの労働時間より多くの自由な時間を、手に入れたことになります。
かなりの時間があると思いませんか?
「何もしてもいい自由」も「何もしなくてもいい自由」も手に入る
この「黄金の15年」は、「何もしてもいい自由」を選ぶこともでき、また。「何もしなくてもいい自由」を選ぶこともできます。
すなわち、何をやってもよく、また、何もやらなくてもいい、という自らの個性にあった働き方、生き方をすることができます。
個人的には、「何もしなくてもいい自由」に、少し、憧れます。
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「黄金の15年」への準備は
充実した「黄金の15年」を手に入れるためには、50歳から準備する方がいいようです。早くから準備するのが肝心です。
しかし、私は、すでに59歳、来年還暦になります。もう、遅いかもしれません。
私の反省も含めて、どのような準備をするとよいかを記載します。
もう一人の自分を見つける
「黄金の15年」を主役として生きる自分はどんな自分かを考える必要があります。そして、その自分とは、会社員時代の自分でない自分となります。
しかし、これは非常に難しいです。私は、まだ見つけていません。
楠木氏の「定年後」によると。以下の2つのことを勧めています。
個人事業主のつもりで会社の仕事に取り組む
今の仕事のやり方を見直し、市場で評価される働き方に切り替えることを意味しています。最近では、副業が盛んになっていますが、副業で、自分のスキルを活かしている方が多いと思いますが、この働き方こそ、会社と独立した自分を見つけられている方法だと思います。
小学校、中学校の頃の自分を呼び戻してみる
頭で考えるのでなく、小中学校の頃、好きだったことやこだわっていたことを振り返り、それを次のステップにつなげることで、ヒントとなることが思い浮かぶかもしれません。私も、中学校の頃を思い出し、好きだったことを、もう一度挑戦したいと思っています。
大きな目標を立てる
私は、大きな目標を作ることも大切だと思っています。15年かけて、目標に向かって生きていけば、自ずと日々は、充実すると思います。
例えば、この15年間で、趣味を極めるとか、あるいは、自分史をつくるとか、面白いと思います。現在、私は、目標を何にするか模索中ですが、60歳になるまでに、なにか目標を定めてみたいと考えています。
いかがだったでしょうか?
「終わりよければ、すべて良し」ということわざがありますが、最後に輝ける「黄金の15年」を手に入れるためにも、「定年後」をお読みすることをお勧めします。
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