理学療法士として多大な貢献をした友の訃報 なぜこの世は不条理なのか?

ライフ

皆様,こんにちは!

豊田章一郎さんがご逝去なさいました。97歳でした。トヨタ自動車を世界一流の企業に育て上げた方ですが,豊田家には,「一人一業」という家訓があるそうです。初代 佐吉翁は自動織機,喜一郎さんは自動車,章一郎さんは住宅産業と,それぞれ新規事業を立ち上げた方が社長になられたそうです。トヨタ自動車の強さの源泉は,どうやらこういった家訓にあるように思います。

さて,本日は,高校時代の友人の訃報について,記事にしたいと思います。

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理学療法に新しい療法を提唱した偉大な友人の訃報!

先日,Facebookを見ていましたが,ふと,高校時代の友人の写真がありました。少し太っていましたが,高校時代の面影あり,すぐにW君だとわかりました。元気そうな笑顔でしたので,元気に頑張っているのだろうなと思いました。

そこで,W君の名前でググると,すごいことに,数多くの記事があり,驚きました。ところが,「訃報」と記載された記事があり,目が釘付けになりました。

2018年1月16日にご逝去という記事でした。「えっ,嘘だろう」と叫び,嗚咽しました。そして,懐かしい高校時代のW君の顔を思い出しました。

私は,家庭の事情で,高校時代,下宿生活でした。W君も,私と同じ下宿先で下宿生活でした。W君は,小柄で小太りの私と全然違っていて,身長194mでバレーボール部のエースアタッカー,顔もイケメンで,女性ファンはもちろんのこと,男性友人も多く,学内でも目立つ存在でした。一方,私は,ガリ勉で,あまり友達もいない少し根暗な生徒でした。もちろん,女性と話したことも経験もありませんでした。

このような二人が同じ下宿先で共同生活でしたが,どういうわけか,W君は,私のことを弟のような感じで接してくれました。そして,私に,いろんな友人を紹介し,もちろん,少し悪いこと,例えばお酒の味,夜の店での飲食といったことも覚えました。たまに女性も紹介してもらったり。。もちろん成績は,がた落ち!でも,大人の勉強ができたことと,多くの友達ができたことが嬉しかったです。

そして,私はなんとか大学に受かり,あこがれの東京へ!W君は,バレーボールで推薦入学で,東京へ!当然,東京で,よくW君のアパートに行き,酒ばかり飲んでいました。そのころ,W君は,バレーボールで日本代表の候補選手でかなり有名選手なっており,W君の周りは,高校時代以上に多くの方々が集まり,私にとっては,W君は誇りでした。

しかし,大学2年になると突然,連絡が来なくなり,音信が途絶えました。心配しながらも,詮索するのもあまりよくないと思い,そのままにしました。それ以来,W君の消息や連絡は一切ありませんでした。

しかし,ようやく,先日Googleの記事で,なぜW君が消息不明になった理由がわかりました。W君は,ケガにより,バレーボーができなくなり,大学を退学し,故郷の鹿児島に戻り,新しい人生を歩んだというこどでした。新しい人生は,理学療法士の道でした。たぶん,日本代表候補までなった道が,ケガで途絶えてしまったことで,精神的にかなりつらかったと思います。そんな姿を友人に見せたくなかったから,私に連絡しなかったと思います。

しかし,W君は,ケガでバレーボールが出来なかった経験から,一人でも多くのケガをしたスポーツ選手を助けたいという一心で,理学療法士を目指したようでした。そして,W君は,がむしゃらに勉強をしました。周りの友人に,負けたくなかったのだと思います。

ついに,10数年後,新しく画期的な療法ある「Spine Dynamics療法」を考案し,多くの患者を助け,また,多くの理学療法士を指導し,非常に有名な理学療法士になり,「患者さんの生き方を変える「医療サービス」をつくりたい」という想いで,医療法人を設立しました。(身バレすると思いますが。。)

その医療法人は,多くの患者さんを助け,東京,静岡,福岡,鹿児島と大きく繁栄しています。

その医療法人の理念をW君は作りました。

それは,「心身一如」と「我患共生」です。難しい言葉が,一言で言うと,「起こるべくして起こる病気は,治るべくして患者さん自身が直す」ことも念頭に置いた医療サービスを提供する」ということのようです。

すばらしい!この理念はW君の挫折およぶ長い年月かけて学んだことから生まれた理念だと思います。だから,ズシリとした重みがあります。そんなW君は私の誇りです。

でも,どうして,こんなに多くの方を救い,そして,多くの方を指導した方が,亡くなるのでしょうか?しかも,57歳の若さで!一方,同じ57歳で退職し,ほぼ無職で生活して,世の中になんの貢献もしていない私は,のうのうと生きています。どうみても,私の方から死ぬべきではないだろうか?それが,多くの方を救い,世の中にとって,有益ではないでしょうか?

妻が卵巣がんに罹患したときも同じ。どうして,妻なのか?叫んでも,だれも答えを出さい。W君も同じだ。「なぜ」といって,だれも答えを出さない。そして,私は,虚しさの中で,ただ生きている。なにかがおかしい!と叫んでも,なにも答えはない。

そして,「これが,世の中です」という,感情もなく,抑揚もない,言葉が頭の中を駆け回るだけ。

世の中の不条理」という一言で片づけなければならない切なさだけが,残ります。

なにも答えが見つからない中,ただ思うのは,「W君,友達になってくれて,本当にありがとう。お前,かっこいいよ!西郷さんみたいだよ!ゆっくりと休んでね!」の一言だけでした。

つづきは,次回へ!

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管理人

現在60歳。某電気メーカで30数年間、サラリーマン生活を送り、早期退職したおっさんです。すでに、孫もいます。退職後は、自由きままに、生きておりますが、妻が卵巣がんステージⅢCになりました。妻の闘病記や,日々気が付いたことをブログにしたいとおもいます。

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