私は,57歳で病気により早期退職し,就職活動を行いましたが,なかなかいい仕事に巡り合わず,無職のまま,1年10カ月を迎えることになり,来年,60歳になります。
この間,いろいろなことがありましたが,60歳を迎えるにあたり,60歳以降の仕事環境はどうだろうかと思い,調べてみました。
以前までは,60歳を迎えたら,仕事を辞めて,優雅なセカンドライフを迎えるというのが定番だったと思いますが,最近は,そうでもないようです。高齢者になっても,積極的に仕事をするのが当たり前の世界になってきているようです。
そこで,今回,日本労働組合総連合会による「高齢者雇用に関する調査2020」の結果をもとに,皆様へ60歳以降の労働実態を報告いたします。
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60歳以降の労働実態
1カ月の賃金
全体の平均は,18.9万円です。正規雇用者の場合は,33.1万円,正規雇用者以外は,13万円です。
実際,下表でも,多くの方が,15万~25万円の賃金になっています。
1カ月賃金 | 回答(%) |
5万円未満 | 4.3 |
5万~10万未満 | 20 |
10万~15万未満 | 15.8 |
15万~20万未満 | 19.3 |
20万~25万未満 | 20.5 |
25万~30万未満 | 7.8 |
30万~50万未満 | 8.8 |
50万以上 | 3.8 |
1日の労働時間
全体の平均は,6.8時間です。
正規雇用者の場合は,8時間,正規雇用者以外は,6.3時間です。
1週間の労働日数
全体の平均は,4.5日です。
正規雇用者の場合は,4.9日,正規雇用者以外は,4.3日です。
現在の仕事についての満足度
やはり,働き方や労働時間に対しては,満足度が高いようですが,賃金への満足が,低い結果となっております。
項目 | 満足と回答(%) |
働き方 | 70.3 |
労働時間 | 73.8 |
労働日数 | 73.3 |
仕事内容 | 71.5 |
賃金 | 44 |
働きたい理由
やはり,生活の糧を得るためが多いです。また,健康のために仕事をなさっている方も多いようです。
働きたいと思う理由 | 回答(%) |
生活の糧を得るため | 81 |
健康を維持するため | 47 |
生活の質を高めるため | 38 |
働くことに生きがいを感じているため | 26 |
仕事を辞めてもやることがないから | 26.5 |
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50歳がターニングポイント
60歳になると,上記のように,多くの方が,生活のために,週5日,1日8時間働いたとしても,もらえる賃金は19万程度になることを覚悟した方がよいと思われます。いや,お金を稼げるだけでもありがたいと考えるべきかもしれません。
50歳後半の私も,就職先がなかなか見つからず,また,見つかった仕事もかなり賃金が安いといった具合に,日々,50代以降の仕事環境の厳しさを感じています。
そのような時,いつも,後悔するのが50代の過ごし方です。
私は,50代のとき,会社の再雇用制度で,65歳まで会社にいると思い込んでおり,それ以外の選択肢は一切,頭の中にありませんでした。
結局,50代後半で病気のため早期退職せざる得ない状況になり,何も準備のない中,世の中の荒波に放り出されました。そして,就職活動もうまくいかずに,長い間,無職となりました。
なにも準備もせず,50歳後半から新しい人生をスタートすると,人にないスキルや人脈をお持ちの方は別として,上記のように厳しい環境になると思います。
そして,最終的に選択したのがセミリタイア!
最初からセミリタイアを目指して早期退職したわけでもなく,いろいろと活動した結果,セミリタイアに落ち着いたので,セミリタイアの生活に,しっくりこないことがあります。
もし,50歳前半で,再雇用以外の生活,例えば,再就職,起業,セミリタイアといったことを考えて,60歳以降の仕事に対する準備していたら,全く違う人生になっていたかもしれません。少なくとも,目的をもって,早期退職を選択していたと思います。
後悔しないためにも,50歳代で,60歳以降の仕事を考えて,しっかりと準備するといいいと思います。
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