「自ずからの死を段取り」したおじさんのドキュメンタリー

ライフ

皆様,こんにちは!

トルコの地震の被害は,痛ましいですね。2011年の東日本大震災を思い出しました。地震の怖さをあらためて痛感しました。トルコの場合は,建築基準を満たさない違法建築が原因のようですが,さすがに日本では,このような違法建築はないと信じたいのですが。。

さて,今回は,胃がんで亡くなった男性のドキュメンタリー映画の「エンディングノート」を見て,感じたことを記事にしたいと思います。

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死を受け入れ,死を段取りする男の姿に感動!

皆さんは,ステージ4のガンと告知されて,どんな生活を送るでしょうか?

この問いに対して,死を冷静に受け止め,淡々と死の段取りをした男性をご紹介したいと思います。尚,ネタバレするかもしれませんが,ご勘弁願います。

映画「エンディングノート」では,67歳までサラリーマンとして働き,68歳で退職し,第二の人生がこれからという時に,ステージ4の胃がんに罹患した砂田知昭さんのドキュメンタリーです。

砂田さんは,化学メーカに勤め,40年営業一筋で,役員まで出世なさった方です。そして,ステージ4の胃がんと告知された後,すぐに,「自らの死を段取り」するという人生最後のプロジェクトを開始しました。自らの死をプロデュースすることで,家族や友人に迷惑かけずに,コストも抑え,段取りよく,自分の希望する静かな死を迎えることを実現したかったと思います。このようにプロジェクト管理する能力は,第一線の営業マンとして培った習慣だったかもしれません。

そして,プロジェクトは,以下のように進んでいきます。
1.神父を訪ねる
2.  気合を入れて孫と遊ぶ
3.  自民党以外に投票する
4.  葬式をシミュレーションする
5.  最後の家族旅行
6.  式場の下見をする
7.  洗礼を受ける
8.  長男に引継ぎ
9.  妻に(初めて)愛していると言う
10.  死とエンディングノート

どうですか?死までの段取りを完璧にこなしていると思いませんか?

特に,「9の妻に(初めて)愛していると言う」では,死の直前に,妻と二人きりになって,手を握り合いながら,砂田さんは「愛している」と必死に語りかけ,奥様も,「もっと大事にすればよかった。ごめんんね」と何度も誤る姿に感動しました。砂田さんと奥様とは,熟年離婚を乗り越えた経験があったようで,死の直前で,ようやくお互いの愛を確かめあったと思います。

そして,御葬式も希望通り,教会でつつがなく執り行われ,最後に,家族にあてたエンディングノートで,財産等の必要事項,そして,妻の今後についての願いが記載されていました。

これで,人生最後の「自らの死のプロジェクト」は終了しました!

ブラボーですね。死は怖い,辛い,悲しいものですが,砂田さんは,一つのプロジェクトとして挑み,家族に,いや,多くの方々に,死への尊厳を教えたように思えます。

この映画は,砂田さんの娘さんの砂田麻美さんが監督および音声を担当し,日本映画監督協会新人賞といった数々の賞を受賞し,興行収入1億円を超える大ヒットとなったとのことです。

淡々とありのままの姿を伝える映像と麻美さんの耳に心地よい音声の中に,砂田さんの人柄や家族の愛,そして,最愛の妻との最後の別れを絶妙に描いた秀作と思いました。

皆様も御覧になってはいかがでしょうか?何か,参考になると思います。

つづきは,次回へ!

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管理人

現在60歳。某電気メーカで30数年間、サラリーマン生活を送り、早期退職したおっさんです。すでに、孫もいます。退職後は、自由きままに、生きておりますが、妻が卵巣がんステージⅢCになりました。妻の闘病記や,日々気が付いたことをブログにしたいとおもいます。

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