【貧乏家族の話】1円玉で買った「豆腐」

お金

皆様,こんにちは!

本日は,多くの地域は晴天のようですが,関東地方は雨です。午後から外出する予定がありますので,ちょっとブルーですね。午後からは,雨はやみそうですので,少し期待しているのですが。。

さて,今回は,私が少年時代の経験で,いまでも,記憶として残っている話をしたいと思います。

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貧しい生活だったけど,優しさと希望があった!

今も,住民税非課税世帯ですので,底辺生活を送っていますが,少年時代も,かなり貧乏生活でした。

ある日,私が5歳の時だったと思いますが,母が,突然,「ムッチャンに行って,豆腐を買ってきて」と言われました。ムッチャンとは,雑貨屋で,6畳程度の狭い店舗に,食べ物,バケツ,洗剤,ノートとった何でも売っている店でした。まぁ,今で言うと,コンビニの縮小版です。

そのムッチャンでは,木綿豆腐より固く,そして少し大きい豆腐を,水の張った桶の中に入れて,売っていました。値段は,10円。この豆腐は,貧乏の我が家にとっては,貴重なおかずでした。

私は,「わかった」と言って,手をだすと,母は,1円玉を10個わたし,「これで買ってきて」といいました。さすがに,私もびっくりして,「1円玉だけ」と言いましたが,母は,「1円玉もお金」と言って,私に買いに行かせました。

そして,ムッチャンの店で,おばさんに,「豆腐を下さい」といって,豆腐を入れる容器を差し出しました。当時は,豆腐はパック詰めとかしておらず,容器を持っていく必要がありました。

すると,「はい」と言って,固い豆腐を1丁とりだし,容器にいれて渡しました。私は,もじもじしながら,1円玉10枚を,おばさんに渡しました。すると。おばさんが,「えっ,1円玉?」と言って,しかめ面で私を睨みつけました。私は,怒られているようで,赤面してだまっていました。

すると,奥から,おじさんが出てきて,「1円玉もお金。ありがとう!」と言って,お金を受け取ってもらいました。

私は,「ありがとうございます」と言って,走って帰りました。たぶん,恥ずかしさがあったと思います。そして,黙って,母に,豆腐を渡しました。

現在は,コンビニ,スーパーでも支払いは,マシンにお金を入れる時代。だから,1円玉をいくら入れても,何も言われないし,恥ずかしさもないと思います。

でも,ひと昔前では,お客さんとお店屋さんとにコミュニケーションがあり,なにかぬくもりや優しさがあったと思います。ムッチャンのおじさんが言った「1円玉もお金。ありがとう!」なんて,優しさが溢れているとおもいませんか?

そして,いつも,10円の豆腐が主食の一家でしたが,自宅を買うことが,両親の大きな目標でした。そのために,必死に,仕事をして,節約した生活だったと思います。ですから,1円といえども,ムダにはしなかったと思います。

このように,「1円玉の豆腐」には,今では味わえない,お店のやさしさや貧乏一家の希望というものがあり,私にとって,貴重な思い出になっていると思います。

つづきは,次回へ!

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管理人

現在60歳。某電気メーカで30数年間、サラリーマン生活を送り、早期退職したおっさんです。すでに、孫もいます。退職後は、自由きままに、生きておりますが、妻が卵巣がんステージⅢCになりました。妻の闘病記や,日々気が付いたことをブログにしたいとおもいます。

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