ブロニー・ウェア女史の著書「死ぬ瞬間の5つの後悔」を御存じでしょうか?
この「死ぬ瞬間の5つの後悔」は、オーストラリア出身で、緩和ケアの介護を長年つとめたブロニー・ウェア女史が、数多くの患者を看取った経験を基にして書いた実話であり、様々な方が最後に語った「後悔」を記した本です。
そこには、死の直前に語った5つの「後悔」と、その後悔を語った方々のエピソードとを一緒に掲載することで、「後悔」を持つに至った背景やその時の心情が、わかるようになっております。
感動すると同時に、考えさせる内容でした。
そこで、今回は、この本で記載されている5つの後悔についてのご紹介と、私なりに「死ぬ瞬間の後悔」は一体、どういったものにかについて、考えてみました。
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死ぬ瞬間の5つの後悔
後悔1 自分に正直な人生を生きればよかった
結婚してから50年以上、周囲から求められる妻として、母としての役割を果たし、暴君であった夫も老人ホームに入れることになり、ようやく自由を手にしたと思った時に、死の病に侵されてしまった女性が最後に語った後悔。
後悔2 働きすぎなければよかった
仕事と地位を気に入り、なかなか引退できなかった男性が、最愛の妻の強い要望により、1年後に引退をすることを妻と約束するが、引退まであと3か月で、妻に先立たれてしまった男性が最後に語った後悔。
後悔3 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
44歳で運動ニューロン疾患になり、言葉すら発せられなくなった女性が、両親が反対する結婚をしたことで疎遠になってしまった母親に対して、本当の自分の気持ちを伝えなかったことへの後悔。
後悔4 友人と連絡を取り続ければよかった
家族とも離れて療養ホームに住む女性が、孤独を感じ、自分のことを本当にわかっている友人に連絡を取り、語り合いたいと思うが、長年連絡してなかったために、なかなか連絡が取れない状況に陥った女性の最後に語った後悔。
後悔5 幸せをあきらめなければよかった
暴力的な夫の虐待で、同時はタブーであった離婚を経験しながらも、がむしゃらに働き女性ながら国際的企業の重役まで上り詰める一方、女性としての幸せをあきらめていたが、死ぬ直前に、幸せを求めることの意味とその喜びがわかった女性の後悔。
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死ぬ瞬間の後悔の特徴
お金、物欲といった後悔でない
「もっとお金があればよかったのに」「お金を〇〇に使えばよかった」「大きな家にすればよかった」といった具合に、お金やものに関する後悔、いや愚痴を、日頃しますが、さすがに死ぬ瞬間はそのような俗物的な後悔はしないようです。
死ぬ瞬間は、お金やものは頭に浮かばないのかもしれません。
「やったことの後悔」でなく「やらなかったことへの後悔」
御覧の通り、不思議と、「やったことの後悔」はありません。私は、いつも、「あの時、なぜあんなことをしたのか」といった「やったことの後悔」ばかりします。
しかし、「やったことの後悔」をしないということは、死ぬ瞬間は、過去に行ったことを、すべて受け入れてしまうのでしょうか?
本当に不思議です。
死ぬ瞬間の後悔は人生の縮図
この本で書かれているように、死ぬ瞬間の後悔、そこには、語りつくせないエピソードや思いがあります。それらが、最後に吐き出されると思います。
ですから、最後に語る「後悔」は、その人の人生を語っていると思います。
そして、それは、人々の心に残ると思います。
誰もが死ぬ瞬間の後悔をするのでしょうか?
人間、誰にも、間違いなく、死が訪れます。
その時、後悔するかどうかは、その人次第と思いますが、私は、後悔のない人生はありえないと思います。
そして、死の瞬間の後悔が人生の縮図であるならば、だれもが、何かしら、後悔があると思います。
すなわち、「死」とは、人生の中で味わった嬉しかった事、悲しかった事、悔しかった事等のすべてのことを受け入れることであり、死ぬ瞬間の「後悔」とは、それらをすべて受け入れた後につぶやく「言葉」だと思います。
でも、その「言葉」は、決して、「お金や物欲的な後悔」でなく、また、過去に「してしまったことへの後悔」でなく、前向きな「言葉」だと思います。
皆様は、どんな後悔、いや、前向きな言葉を最後に残すのでしょうか?
一度、お読みになってはいかがでしょうか?
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