サントリー社長の新浪剛史社長が、45年定年制が必要である主旨の発言を行ったことで、大きな波紋を呼んだことは、ご存じでしょうか?
私は、このニュースを拝聴したとき、少し驚きました。
理由は、最近、「高年齢者雇用安定法の改正」で70歳までの就業機会の確保について、努力義務とするとなりましたので。企業における定年を60歳から先延ばしにしていくと予想していましたが、その予想と全く逆の発言だったからです。
その後、新浪社長は、「定年という言葉を使ったのは、ちょっとまずかったかもしれない。」として、「「首切り」をするということでは全くない」と発言を修正しました。
しかし、この発言は、あるネット報道では、「大きな方向性として大企業が中高年社員に「出て行ってほしい」と考えていることは事実であり、新浪社長は、思わず本音が出てしまった」と報道しています。
そこで、今回は、新浪社長の発言から読み取れる、今後の50代の仕事環境について、私なりのコメントを記載したいと思います。
スポンサーリンク
50代の仕事環境はどうなるだろうか?
50代の賃金の低下
現在は、60歳で定年退職後、65歳まで安い賃金で嘱託等の再雇用で働くことが一般的ですが、近年の「同一労働、同一賃金」により、再雇用の賃金を上げる動きが多くなることが予想されます。
すると、企業側は賃金原資が限られているため、50代の賃金を下げることになると思います。
実際、ジョブ型雇用が導入されており、この動きは、上記のようなことも一つの背景になっていると思います。
これらは、下記のNHKの報道から得た情報です。
「幕開け 70歳現役社会 ~『70歳就業法』とは?」(時論公論) | 時論公論 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
充実する早期退職制度
現在は、70歳雇用は努力義務ですが、いずれ、義務化になっていくことが予想されます。実際、65歳雇用は、6年で努力義務から義務化になりました。
当然、企業としては、すべての社員を再雇用できることはできず、再雇用する人材の絞り込みを行うと思います。
そこで、企業側は、なるべく多くの方が、早期退職できるように、早期退職制度の拡充を図っていくと思います。
実際、黒字リストラをして、バブル世代をターゲットとした早期退職を募集している企業もいくつかあります。
再雇用者の評価の改定
従来までの再雇用者の評価は、賃金が低いため、それほど、厳しい査定ではなかったと思いますが、「同一労働、同一賃金」制度の施行により、従業員と同じように、再雇用者の査定もより業務貢献を重視した評価に変化すると思います。
再雇用を選択しても、厳しい仕事環境になるかもしれませんね。
スポンサーリンク
セミリタイアを選択する方が増えるのでは?
以上は、新浪社長の話から、私なりに考えた内容ですが、この数年で、確実に50代の皆様の仕事環境は大きく変化すると思います。
そして、いままでは、早期退職後、再就職して新天地でがんばる方が、主流でしたが、今後は、セミリタイアする方も増えるのではないかと思っています。すなわち、多様性が高まると思います。
理由は、以下の点です。
割増退職金により経済的自由を獲得できる
当然、早期退職する際には、割増退職金を支給する会社も増えると思います。
しかも、過去のブログ「50代ターゲットの黒字リストラ 割増退職金」で説明しましたが、通常の割増退職金よりも高額になる場合もあるようです。
経済的な理由でセミリタイアをあきらめていた方々が、割増退職金で、チャンスをつかめるケースもあるのではないでしょうか?
FIREの認知度が高まる
以前は、早期退職で無職となると、後ろめたいものがありましたが、最近は、FIREが市民権をもち、セミリタイアも浸透されてきているように思います。
実際、にほんブログ村のライフスタイルでも、セミリタイア生活は1つのカテゴリーになっていますよね。
会社以外の仕事を行える環境が整った
以前までは、副業は禁止されていた企業が多かったですが、近年は、多くの起業で副業を承認しているようです。副業により、会社以外の仕事でお金を稼ぐ方も多くいらしゃると思います。
このように、会社を退職しても、セミリタイアして、副業で生計を立てる方も増えると思います。
以上のように考えると、今回の新浪社長の発言は、50代以降の人生を考えるという視点では、一つのトリガになってくれればと思います。
そして、セミリタイアも選択なさる方も増えて、多くの方々に、ブログを見て頂ければと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。よろしければ、ポチッお願いします。今後の励みになります。
読者登録もして頂ければと思います。
スポンサーリンク