先日、ネットで、おもしろい記事を目にしました。
それは、「50代シンドローム」の記事で、一般社団法人 定年後研究所が、「「定年後」に関する定量調査」から50代社員を蝕む「50代シンドローム」の実態を明らかにしました。
定年後研究所は、初めて聞く研究所ですが、生涯現役が一般化する時代に「定年3.0」という新しい定年後のスタイルを提唱しているようです。
その定年後研究所が明らかにした「50代シンドローム」とは、「多くの50代会社員が経験する「役職定年」「出向」「希望セクションからの異動」などによって、「働くことに対するモチベーション」が下がる現象」のことを意味しています。
この「50代シンドローム」は、私も近い経験をしたことがあり、50代での生きづらさについては経験しました。
そこで、今回は、「50代シンドローム」を取り上げて、皆様にご報告したいと思います。
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「50代シンドローム」の実態
役職定年がもたらす影響
役職定年を経験した55人に「その時の気持ち」を聞いたところ、下表のように、約4割の方が「やる気の低下」を感じているようです。安堵感、自由になれると比較的、前向きに捉える方もいらっしゃるようですが、「やる気の低下」「あきらめ」といったネガティブに捉える方の方が多いようです。
気持ち | 比率(%) |
やる気の低下 | 36.4 |
安堵 | 27.3 |
自由を感じる | 21.8 |
あきらめ | 20 |
さびしい・孤独 | 16.4 |
喪失感 | 14.5 |
出向がもたらす影響
出向の場合は、「やる気の低下」「あきらめ」「さびしい・孤独」「つまらない」といったネガティブな気持ちが、かなり占めることになります。私も、50代で出向経験がありますが、やはり、同じようにネガティブな気持ちになりました。50代での出向は、片道切符ですから、余計、寂しく感じるのでしょう。
気持ち | 比率(%) |
やる気の低下 | 23.5 |
あきらめ | 23.5 |
さびしい・孤独 | 16.8 |
つまらない | 16 |
わくわくする | 15.1 |
経済的損失は1.5兆円
「50代シンドローム」のうち、「役職定年」がもたらす経済的損失を、定年後研究所とニッセイ基礎研究所で共同試算したところ、1.5兆円と推計されたようです。
結構、大きな損失のようです。
50代社員が勤務先に望むこと
「60代以降の生活に備え、勤務先に望むこと」のアンケートをしたところ、長期休暇が男女とも多かったようです。セカンドライフに向けて、準備や計画を立てるために、まとまった時間が必要だということでしょう。
支援策 | 男(%) | 女(%) |
長期休暇 | 42.8 | 45.8 |
副業公認 | 37.6 | 40.0 |
キャリア研修 | 32.9 | 25.8 |
起業支援 | 16.4 | 13.4 |
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「50代シンドローム」を克服するには
「50代シンドローム」の厄介な点は、人生に対して、ネガティブな気持ちになることではないでしょうか?
特に、40代まで、仕事中心に生きてきた方々にとっては、「役職定年」「出向」「希望しない部署への異動」は、「これからの人生」を描けない状態になってしまうと思います。
私も、50代で、出向となり、あきらめに近いネガティブな気持ちになった経験があります。
しかし、人生100年時代、50代は、中間地点です。まだまだ、人生は長く続きます。
セカンドライフを考えて以下のことを行うことがいいのではないでしょうか?
仕事は割り切る
そろそろ、定年を迎える年齢ですから、仕事に対しても。割り切っていいのではないでしょうか?
割り切ることは、手を抜くということではありません。
自分の役割はこなすが、時間をかけすぎず、同僚とも適度な距離感をもち、オンオフのメリハリをしっかりとするといいと思います。
しかし、今まで仕事中心の生活を送ってきた方には、難しいかもしれませんが、時間をかけて、少しずつでも、この考え方を身に着けてほしいです。
仕事以外に趣味をもつ
仕事に対するエネルギを若干減らして、セカンドライフに向けて趣味を見つけて、エネルギを注いでみてはいかがでしょうか?
実は、私は、退職前、仕事に集中したいという気持ちがありながら、会社からは仕事を与えてもらえず、かなり精神的に落ち込んだ時期がありました。その時,仕事以外に何か熱中できるものがあればよかったのですが,それもなく,無気力な日々を過ごし,そのうち,体調を崩し,退職となりました。「50代シンドローム」,そのものですね。
もし、仕事以外で、熱中できるものがあったら,仕事ともうまくバランスがとれ,それなりに充実した日々を送れたのではないかと思います。
私のようにならないように、お気をつけください。
副業に挑戦する
今までの経験と知識を生かして、副業に挑戦するのもいいかもしれません。
副業することで、新しい自分を発見できると思います。
私は、残念ながら、副業の経験がありませんが、もし、副業の経験があれば、現在のセミリタイア生活で、うまくいかせることができたのではと思います。
なにかスキルや人脈をお持ちの方は、精神的にも、金銭的にも強いと思います。
いかがでしょうか?50代は,大変な時期ですが,楽しい人生に変えていくための参考にして頂ければ,ありがたいです。
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