多くの方々が、50歳代の皆様!収入、貯蓄、借入金、老後への意識から見える実像 | 定年雑学クラブ (yamakichi-ya.com)と50歳代から60歳代でどう変化する?収入、貯蓄、借入金、老後への意識 | 定年雑学クラブ (yamakichi-ya.com)を御覧になっていただき、ありがとうございました。
今回は、70歳代以上の世帯のデータ、そして、いままでの50歳代、60歳代のデータとを比較して、50歳代から70歳代までの貯蓄、年金生活に対する意識、就労状況の傾向を示し、特に50歳代の方々が老後の生活設計する上での参考にしていただくような結果を導き出したいと思います。
尚、今回も、金融広報中央委員会の「2019年家計に金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」のデータを利用しております。回答して頂いた世帯数は、50歳代671、60歳代695、70歳以上829です。
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データ分析結果
貯蓄は、70歳代以上が一番少ない!
各世代の金融資産の中央値を下表に示します。60歳代が多く、次に50歳代、70歳代以上と続いています。また、金融資産を保有してない非保有世帯についても、70歳代以上が31.3%とかなり高い数字になっています。
これらは、退職金等により、60歳代の金融資産は多くなったが、その金融資産を生活資金や旅行といった趣味等で使ったために、70歳代以上では金融資産が減ったと推測します。
中央値(万円) | 非保有率(%) | |
50歳代 | 600 | 21.8 |
60歳代 | 650 | 23.7 |
70歳代以上 | 460 | 31.3 |
「年金生活は厳しい」と回答している世帯は、50歳代が一番多い!
年金に対する意識を下表に示します。
「日常生活程度も賄うのが厳しい」という世帯の割合は、50歳代、60歳代、70歳代以上と世代が高くなるに従って、減少していることがわかります。
日常生活程度も賄うのが厳しい | 日常生活程度は賄える | |
50歳代 | 49.8% | 48.1% |
60歳代 | 45.6% | 53.4% |
70歳代以上 | 32.7% | 65.8% |
70歳代以上の世帯は、貯蓄は一番少ないが、年金生活が厳しいと回答している世帯数は一番少ないという結果となりました。一方、実際に年金生活を送ってない50歳代が、厳しいと回答して世帯数が一番多いという結果になりました。
年金生活が厳しいと回答する世帯数は、年代ごとでそれほど変化がないと思っておりましたが、70歳代以上はかなりその数が少なくなっていることに、少し驚きました。70歳代以上になると生活にかかるコストが減ることがこの結果の要因になっていると思います。
一方、50歳代は、現状の生活レベルと年金とを比較しているために、年金生活は厳しいと予想し。回答したのではないかと推測します。
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70歳代以上での就労は20.1%!
最後に、60歳代と70歳代の収入源を見てみます。大きな違いは、就労による収入です。
これは、ある程度予想できますが、70歳代以上でも20.1%の世帯がなんらかの就労なさっていることに少し驚きました。
これは、年金生活が厳しいと回答なさった世帯が32.7%ありましたが、年金生活に厳しい世帯で、金融資産の少ない一部の世帯が就労していると推測します。
収入種類 | 60代回答(%) | 70代以上回答(%) |
就業による収入 | 45.8 | 20.1 |
公的年金 | 86.8 | 89.9 |
企業年金、個人年金 | 37.1 | 26.1 |
金融資産の取り崩し | 30.2 | 26.9 |
利子配当所得 | 2.6 | 4.2 |
不動産収入 | 7.6 | 8.4 |
子供からの支援 | 4.3 | 5.5 |
公的援助 | 3.6 | 4.3 |
その他 | 3.0 | 3.7 |
無回答 | 0.3 | 0.6 |
まとめ
これらの結果をまとめると、以下のようになると思います。
いかがでしょうか?
私は、思った以上に、70歳代以上の世帯は、それなりに生活できていると思いました。また、20%の方々は、元気に就労なさっているようです。
50歳代の多くの方々が、老後が心配と思っているようですが、意外と生活できることがわかっていただけたのではないでしょうか。また、たとえ生活に困ったとしても、就労することで解決できるのではないでしょうか。
そのためには、私は、まずは健康に気を付けて、生活することが一番だと思いました。
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