50代以降の収入ダウンの「見えざる2つの壁」とは、「病気の崖」と「介護の崖」です。これは、雑誌THE21の10月号、水上神充朗氏の記事に掲載されていました。
実際、「老後の備え」アンケートで、97%の方が老後の生活に不安とアンケートで回答なさっており、その不安要因のトップが病気、2番目が介護になっています。97%の方が不安というのは衝撃的な数字ですね。誰もが、病気と介護に不安を抱えていると思います。
(出典: Reライフ.net)
当然、その不安は、体に関する心配が大きく占めると思いますが、金銭的な不安もかなりあるのではないでしょうか?
そこで、今回は、金銭面での負担とその対策について、考えてみたいと思います。
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病気の崖
厚生労働省「年齢階級別一人当たりの医療費」をもとに自己負担額を算出してみると、65歳から89歳までで、平均で191.5万円となります。ひと月あたり、6400円の医療費です。
少し高いような気がしますが、65歳以降、持病をもつと通院代、薬代、入院代と医療費はかさむと思いますので、妥当な金額かもしれません。
介護の崖
介護については、生命保険文化センターの「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」のデータを参考にします。
まず、介護期間ですが、6か月未満から10年以上の間で、分布しており、平均は、4年7カ月です。
介護期間 | 内訳(%) |
6か月未満 | 6.4 |
6か月~1年未満 | 7.4 |
1年~2年未満 | 12.6 |
2年~3年未満 | 14.5 |
3年~4年未満 | 14.5 |
4年~10年未満 | 28.3 |
10年以上 | 14.5 |
不明 | 1.7 |
一方、介護での自己負担額(月額)ですが、0円から15万以上と、これも広い幅で分布しています。ちなみに平均は、7万8000円です。
月費用 | 内訳(%) |
支払った金額なし | 3.6 |
1万円未満 | 5.2 |
1万~2万5000円未満 | 15.1 |
2万5000円~5万円未満 | 11.0 |
5万~7万5000円未満 | 15.2 |
7万5000円~10万円未満 | 4.8 |
10万~12万5000円未満 | 11.9 |
12万5000円~15万円未満 | 3.0 |
15万円以上 | 15.8 |
不明 | 14.2 |
この他にも、介護ベット購入といった一時費用もかかります。平均は、69万円と言われています。
一人当たりにかかる介護費用の目安(平均値)は、およそ500万円と言われていますが、いつまで、いくらかかるか全く見えないため、多くの方が不安に感じるのかもしれません。
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対策は、「不安を忘れて、楽しく生きる」!
上記のように、病気や介護は、非常にお金がかかるために、多くの方々が不安に感じていると思います。
しかし、病気、介護は、人それぞれです。病気に苦しまずに、介護期間もなく一生を終える方もいらっしゃれば、病気を長年患い、介護が長期にわたり必要な方もいらっしゃるでしょう。そして、それは、上記に示したように、金銭面でも大きな差を生じることになります。
結局、病気、介護は、運だとおもって、受け入れるしかないと思いますが、健康寿命を延ばすことが、唯一の解決方法かもしれません。
健康寿命を延ばせば、医療費も抑えられ、介護期間も短くできる可能性があるからです。
健康寿命を少しでも延ばすために、日々の食事、適度な運動と、いろいろと気を使っている方が多くいらっしゃると思いますが、私は、「不安を忘れて、楽しく生きる」ことが、最も大切だと思います。
先程、97%の方が老後の生活に不安というアンケート結果を掲載しましたが、不安の中で生活すると、幸せホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌が弱まり、病気になる可能性が高まるからです。
実際、病気や介護を心配しながら人生を送ることは、誰も望んでないと思います。
そうであれば、「楽しく生きて、すこしでも健康寿命が延ばす」と考えてはいかがでしょうか?また、たとえ病気になったとしても、すぐに治るかもしれません。「病気は気から」と言われますので。
「不安を忘れて、楽しく生きる」ことが、「見えざる2つの崖」の対処方法だと思います。
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