「ねんきん定期便」を御覧になって、老歴基礎年金が少ないことにお気づきの方が多いと思います。会社員として、長年勤務してきたのに、どうしてか不思議に思われるかもしれません。
理由は、多くの方が、大学生時代に国民年金を納付してなかったからです。特に、50歳以上の方は、20歳の頃、国民年金の加入が学生は義務(1991年4月に義務となる)ではなく、任意だったこともあり、未加入のまま就職なさった方が多いと思います。
国民年金保険料の納付期限は2年であるため、中高年になって学生時代の国民年金を支払うことは、通常できないことになります。
しかし、支払う制度があり、老齢基礎年金を増額することができます。今回は、その制度について説明します。
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支払うことができる制度
対応は以下の通りです。
・再雇用、再就職の方 厚生年金に加入
詳細な説明
無職、フリーランスの方
任意加入制度とは、60歳以降、年金を納付することで、老齢基礎年金が満額もらえない方や老齢基礎年金の納付期間(10年未満)が短いために一切受け取れない方を救済する制度です。
この任意加入制度を利用して、大学時代に納付しなかった金額を納付することで、老齢基礎年金が増額され、納付期間が480か月になると満額受給できることになります。尚、満額になった時点で任意加入は終了します。
ただし、年金事務所や市区町村での申し込みが必要ですので、お忘れなく!
どの程度のメリットがあるか例を使って示します。
老齢年金は約72万円になります。
老齢年金の満額は約78万円ですので、6万円の違いが生じます。
もし、平均年齢の81歳まで生きた場合、96万円の差となります。
結構な金額の差です。
また、任意加入制度に加入できる方の条件は以下の通りです。
・老齢基礎年金を繰上げ受給をしてない方
・20歳以上60歳未満までの保険料の納付月数が480月未満の方
・厚生年金に加入してない方
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再雇用、再就職の方
再雇用、再就職の方は、厚生年金に加入すれば、納付していない老齢基礎年金に相当する額を老齢厚生年金の報酬比例部分に加算(経過的加算)することで、老齢基礎年金の満額とほぼ同等の額が65歳でもらえることになります。
私のコメント
私も、実は、大学時代に納付しておらず、60歳から任意加入制度に加入しようと考えています。私の場合は、20歳から24歳までのため、ほぼ、5年間分を支払う必要があります。金額にして、約100万円です。結構な金額だなとぼやいています。あと、妻の分もありますし。。。
しかし、このような情報を、ねんきん定期便に、なぜ記載してないのでしょうか?説明しているのは、繰り下げ受給のみ。少し、おかしいと思います。
また、年金事務所や地区町村まで行き、申請する方法はあまりにも古すぎると思います。せめて、ネットでの申し込みをしてもらいたいと思います。
結局、「自ら調べ、わざわざ、年金事務所まで行く」という全く不便な仕組みは、なるべく年金支給額を減らすことを意図しているようにしか思えません。
年金のことを勉強するたびに、いつも思うことです。
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