サブスクやジムの会員募集などで,「初月無料」「今なら3か月無料キャンペーン」といった広告を目にしませんか?
私も,以前,よくこの広告を見て,いろいろなサブスクに登録しました。
でも,このサービスは,本当にお得なのでしょうか?
これは,「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモデルで,一定期間,無料サービスを提供し,無料期間が過ぎた後も継続してサービスを利用する場合,月額利用料を支払うモデルです。
しかし,この「フリーミアム」は,サブスクを提供するほとんどの企業で,採用されていますので,きっと,儲かる仕組みと思いませんか?
実は,消費者の心理を巧みに利用したビジネスモデルです。しかも,このビジネスモデルは,ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン氏の理論に基づいているようです。
今回は,サブスクの無料サービスについて,雑誌Presidentの「「無料サービス」を利用すると,結局損するか」の記事をもとに,報告したいと思います。
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「フリーミアム」のビジネスモデルとは
人間には,損失回避という心理的性質があります。
これは,利益を得るより,損失を被った時の方が,心に大きいインパクトを与えるので,人間は,損失により過敏となり,利益を得るより,損失を避ける行動をとるというものです。
例えば,1000円を貰った時の嬉しさと1000円を損した時の悔しさとを比較すると,損した時の方が,心のインパクトが大きいようです。その差は,2~2.5倍と言われています。
確かに,私の場合でも,株で利益を出したことより,株で損したことの方が,のちのちまで記憶として残っています。
人間は,得たことの喜びよりも,失ったことへの喪失感の方がはるかに大きいようですね。
この損失回避が,「フリーミアム」で生かされています。
企業は,まず,消費者に「無料サービス」を手に入れさせる。消費者は,たとえ,そのサービスに興味を持たずに,無料期間中,利用しなくても,「今,持っているものをたくす」ことに対して回避するために,無料期間終了後もお金を支払って継続してしまう。
このように,始めは無料サービスで開始し,消費者がそのサービスを体験してしまえば,高い確率で有料の継続会員になるだろうという,行動経済学の見地に裏打ちされた目算のあるビジネスモデルです。
非常に,賢いビジネスモデルですよね。
最近は,ほとんどのサブスクで,無料サービスキャンペーンを実施していますから,サブスクを行う会社にとっては,当たり前のビジネスモデルとなっているようです。
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対処するには?
私も,この無料サービスを利用して,多くのサブスクに登録しました。
そして,無料サービス期間終了後も,解約することなく,サブスクの会員になりました,
解約しない理由は,解約するのが面倒臭いことと,解約することで,利用できなくなることに対して,ためらいがあったからです。
しかし,会社退職後,無職になってから,支出の見直しをして,必要ないサブスクは,解約しました。
私の過去ブログ「早期退職後 整理に苦労した事は何?解約に時間とられました!」で,サブスクを解約する際,苦労したことを記載しましたが,解約に結構,時間がかかりました。
その苦労した経験から,私は,サブスクに対して,以下のように取り組んでいます。
登録時に本当に必要なサービスか見極める
損失回避は,サルにも見られ,人間の意志では抵抗することはむずかしいようです。
すると,登録する前に,本当に必要なサービスかを冷静に見極めることが一つの手段だと思います。
そこで,私は,無料サービスに引かれて,極力,登録することはしないようにしています。
あまり利用しないのに,会員となっているケースが多かった経験があり,そのように行動するようにしました。
月払いにする
必要なサービスと思い,サービスに登録する際に。支払いを割引のある年間払いでなく,月払いにすることで,いつでも解約できるようにしています。
いつでも解約できるようにすることを条件に,サービスに登録しています。
無料サービスはお得と思っていましたが,人間の心理をうまく利用した方法だと知ると,少し考えさせられました。
皆様も,お気をつけて頂ければと思います。
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